犬の心臓病のステージについて

犬の心臓病も人間と同じように進行具合によっていくつかのステージに分かれます。ここでは僧帽弁閉鎖不全症のステージについてご説明します。

犬の心臓病は全部で4つのステージに分けられます。数字が大きくなるにつれて症状が重くなります。(1~4ではなくA~Dで分けられることもあります。)

ステージ1(A)
犬の僧帽弁閉鎖不全症の初期段階がステージ1になります。特にワンちゃんに変化は見られないが、将来的に心臓病になる可能性がある状態が当てはまります。獣医によっては心臓に雑音があった場合にステージ1とすることもあります。特別な治療は行いませんが、定期検診を勧められます。検診は1年に1~2回程度行うと良いでしょう。

ステージ2(B1)
心音に雑音が入ってくるとこのステージ2という診断をされます。このころからワンちゃんに「疲れやすい」「咳をする」などの症状がみられるようになります。まだ治療は行いませんので心配することはありませんが、普段の食事の見直しが必要になります。

ステージ2(B2)
同じステージ2でもさらに2段階に分けられることがあります。上のステージ2よりも少し症状が進んでいる状態です。この状態では、血液の逆流や心臓の拡大が確認できるようになります。血管を拡張する薬の投与に加え、心臓病専用の食事を与えることになります。

ステージ3(C)
心臓の拡大に加え、ポンプ機能の低下もみられるようなります。ワンちゃんによっては、咳の他呼吸困難を起こすこともあります。このステージ3から運動制限も必要になります。この状態になると、利尿剤、ACE阻害剤、カルシウム感受性増強剤等の薬物治療が開始されます。

ステージ4(D)
犬の僧帽弁閉鎖不全症で一番症状が重い段階がこのステージ4になります。心臓のポンプ機能が慢性的に低下し、慢性心不全とも呼ばれます。今はまだ心臓手術は主流ではないので、完治ではなく進行を遅らせる治療を行うことになります。

心臓病の症状は?

心臓病の症状として一番よくあげられるのが「咳」です。小型犬の場合は、犬特有の気管障害による咳もありますが、老犬の場合には心臓病を発症しやすくなるので注意してあげてください。

心臓病を患っているときの咳は通常の咳とちょっと違います。何かどこかでひっかけているような詰まっているような、、そんな咳をします。また、早朝や深夜に咳をするのも特徴です。

それから、心臓病には体を動かしたがらなくなるという症状もあります。犬も人間と同じで年を取ると体を動かす回数が減り、歩くスピードなども落ちてしまうものですが、咳と合わせてこのような症状が出ているなら要注意です。

質問:
うちの犬は心臓病と診断されてから元気がなくて寝てばかりになってしまいましたがそんなものですか?

回答
心臓病を患うと体を動かすことを嫌がるようになることがあります。今まで散歩好きだったからと無理やり散歩に連れて行くようなことをすると、心臓に負担をかけることになるので、できるだけ安静にしてあげてください。

心臓病は早期発見で進行を遅らせることが可能です。発見が遅れると手術になり高い手術費が必要になるのでより速い発見が大切です。手術は犬への負担も大きくなるのでできる限り避けたいところです。